Link N8を購入してからおよそ2ヶ月。ようやくトロリーラックが入荷されたので早速取り付けて貰いに行きましたよ。
後輪の半分をスポッと覆ってラックと輪行袋、端っこには輪行用の車輪。これでコロコロ転がして運べるわけです。
フレーム中央にはこういうパーツが付きまして、折りたたみ時にはここにシートポストをさしてクイックリリースで固定。輪行時に転がすための持ち手にします。
つまりはこんな感じに。前々から思ってるんだけど、折りたたんだフォールディングバイクのガラクタ感はえらいことです。
よく知りませんけどこういうのを現代アートって言い張ればいいんですよね。(偏見)
輪行袋というか、カバーを引っ張りだして被せれば輪行OK。白いジッパーとternのロゴはいいアクセント。
もちろん取り付けは自転車本体を買った橋輪さんで。先日同様に乗って帰っても良かったんですが、折角なんで電車に乗ります。
トロリーラックを取り付ける前に薄々分かってはいたんですが、これでも結構でかいですね。空間の専有度合いはベビーカーぐらいを想像しておけば乗れる電車・乗れない電車のイメージが付きやすいと思います。
実際の体積だけで言えばベビーカーとは言わずに大きいスーツケースぐらいのもんなんですが、見ての通りで結構横幅があるんですね。特に左側の出っ張ってる部分。ここ、ハンドルポストの折り曲げジョイント部なんですが、これが自分の車幅感覚をテキメンに狂わせてくれるので、どこかにぶつけがちなのです。
壁とかなら袋にちょっと穴が開く程度で済みますが(開きました)(二人とも)(どちくしょう)、人の多い所ではちょっと気を使ったほうがいいでしょうね。
とはいえ、普通の輪行よりはずっとコンパクト。常磐線から千代田線に乗り入れで日比谷まで、座った膝の間に挟んでぼへーっとしているうちに到着。やはり気楽です。
ただ、改札からエレベーターが遠かった……。キャスターで転がすのは担ぐよりずっと楽ですが、重いもんは重いから、あんま長い距離を引っ張りたくないのもまた事実。ラック自体で1.5kg増えてるしね。
その代わり重心は下の方に来るから安定性は抜群。安物のキャリーケースなんかだと点字ブロック等のちょっとした段差でバランスを崩して突っ転がることがよくありますが、これに関してはそういう心配は皆無です。
なんとか地上に上がって組立て。まだ慣れてないので時間はかかってますが、それでも5分足らず。慣れればおそらく折りたたみも組み立ても3分もあればいけるでしょう。
先日作ったカメラケースとコゼパニアも取り付け。コゼパニアは心配でしたが、地面にも後ろ足にも触れず問題なし。ただ、狭いとこに無理やり付けたせいでゆがんで大分ブサイクなことになってます。荷紐を外して取り付けスペースを確保してやりゃよかったんですけどね。
重くなったことで乗り心地はどうかというと、これがビックリするぐらい変わらず。元々軽さによる加速性能なんて期待してないので俺が気付けてないだけとも言う。ストレスなく走れりゃ十分十分。
「何だか南西のほう」という適当極まる指針でのたのた走る。図らずも「都心・名残の桜巡り」のような有様となりました。名残というにはまだ早いか。
御成門駅前。芝公園の端っこから東京タワー。曇天の桜と言うのも悪くないね。
すぐ近く、増上寺前。地名を記録するつもりで信号標識を撮っただけの写真に良い感じに桜が写ってます。
んでこれ、信号待ちの間にシャッとカメラを取り出して撮影したんですよね。自画自賛しますが自作カメラケースの使い勝手マジ最高。
日向坂。前方の変なマンション撮ったらここにも桜が。都内は桜多いな。
この後麻布だとか白金だとかを通過。「止まるな! 蒸発して死ぬぞ!!(セレブオーラで)」とか言って遊んでたから写真撮ってなかった。
んで、到着。土地勘無い割にはあんまり迷わなかったな。ログを見ても概ね最短距離。初ライドの目的地を恵比寿にした理由は言うまでもなく。
トロリーラックによる身ひとつ輪行の最大の利点。酒が飲める。太字で書きますとも。酒が飲めます。
輪行だったらどんな自転車でも可能ではありますが、俺の中ではLinkN8による輪行先はあくまで都市部。基本的に山だの川だのと郊外へ向かっていくようなロードの場合と比べたら、帰りの駅へのアクセスは格段に良いわけです。
それにウェアをばっちり着こんだりしない、のんびりしたライドが似合うLinkN8ですからお店にも入りやすいですよね。
チャリの後の食事は唯でさえ美味い。そこで酒が飲めないことに何度悔しい思いをしたことか。だからこれまでの無念も込めて最高に美味いビールが飲める所に来てやったぜ。
山手線一周の時にも書きましたが、ここのビールの美味さは桁違い。同じガーデンプレイスのビアレストランで供されているのと同じ銘柄の筈なのに、明らかに味が違うのです。おまけに全部一杯400円ですよこれが。何なの? ここが天国?
俺、黒はあんまり飲まないんですが、ここのスタウトは全然いける。というか行く度にこればっか飲んでる。強い焙煎の香りに反して味は爽やかで、ガブガブ飲んでもいいし、ゆっくり味わって飲んでも物足りなくならない、いいとこ取りのようなビールです。
期間限定のビールなんかもあって、リピートのしがいもあり。とはいえあくまで記念館の1コンテンツみたいなもんですから、あまり長居は似合わない。その日おすすめの料理をつまみに2杯も飲んだらサッと出る。それで一人1600円。安。
帰りは飲酒運転になってしまうから、駅前までは手で押して。当たり前ですが、畳むよりは自転車の形のままで運ぶほうが楽です。
酔っ払ったまま畳むのに5分。あとは恵比寿駅のクソ長いムービングロードを通って山手線で帰宅。土曜19時の山手線でも外回りなら楽勝でした。
「荷物も運べる!」と喜んだ嫁さんが、帰りに最寄り駅前のスーパーで買物。GORINのダッせぇ鍵と相まってどうツッコんでいいのか分からないビジュアルに。
ちなみに荷紐は付属品。端っこがラックにカチッとはまるようになってて取り付け取り外しは非常に簡単。でもゴムが結構きつくて、何を括ればいいんだろ、って感じです。紙パックの牛乳以外にも紙パックのオレンジジュースとか紙パックのレモンティーとか紙パックのコーンポタージュとかまあ色々と運べそうな気もしますが。
目下気になっているのは、タクシーのトランクに2台積めるか? ってことです。
それが可能ならば、多少不便なとこでもチャリで飲みに行ってタクシーで帰ることができます。以前江古田のやっちゃんに電車で行ったときは遠くてね……。そういう行きづらい所にスッといけるのが自転車のいいところでもありますから、飲みに行くのにも使えたら素敵だなあと思うわけです。
要するに酒飲むことしか考えてません。