テラオ The next generation machine 1巻 (BEAM COMIX)著者:近藤 るるる
販売元:エンターブレイン
発売日:2009-10-26
おすすめ度:
重度のゲームマニアである小学校教諭の石原が転任させられたのは、最新ゲームを発売日に入手する事など望むべくも無い離島の分校。所有ゲーム機も全て壊れてしまい、落ち込んでいるところに「次世代試作機」である生徒のテラオと出会う。
あのメーカー製
ファミ通は買わなくなって久しいんですが、たまたま立ち読みしたときにこのコマを見て「持っていかれて」しまって以来、毎週チェックしています。噴出すの堪えて「ぐほぁ」ってなったよ。
何の試作機かって? 上のコマを見てそれが分からない人はこの漫画を読んでも意味がありません。テラオは「スーパーウルトラDXマルチドライブ」を搭載した、次世代ゲーム機。現存する全てのハード用のゲームソフトが起動できる夢のマシンだったのです。
やはりテラオ君はゲーム機だった!!
そしてメーカーの壁まで越えているっっっ
これでもう単体ハード所有者同士で罵り合うこともなく…
神様感謝いたしますっ!!!
よかった…本当によかった
長いことゲームマニアをやってると石原のこの台詞もかなりの笑いどころなんですがそれはさておき。大喜びでテラオにソフトを挿入した石原でしたが、なんとテラオで実行したゲームは現実とシンクロしてプレイできるという、とんでもないもの。
どういうことかと言いますと、「本校飼育小屋から烏骨鶏が逃げ出した!! 捕まえて!!」という依頼がこうなる。
ウコッケ隊長
繰り返しますが、これを見て何のゲームだか分からない人はこの漫画を100%は楽しめません。SFドタバタコメディの体裁を取ってはいますが、この漫画は桜玉吉の「しあわせのかたち」をルーツとする、ファミ通の全編ゲームパロディ漫画なのです。
メインストーリーに取り上げられるゲームはメジャーなものばかりですが、そこかしこに見られる小ネタは完全におっさん向け。最近おっさん漫画ばっか紹介してる俺ですよ。
ゲーム電卓
くそっ、面白い。絵柄が可愛いらしすぎるので、今まで近藤るるるの漫画はなんとなく敬遠していたのだけど、考えてみりゃデビュー作の「愛の砂嵐」でもこんなノリだったな。あれ何かの単行本に収録されてないんでしょうか。また読みたいな。
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