という記事が4年以上を経た今、何故か軽くバズったようです。
これらの記事のコメント欄を見ていただければお分かりのように、当時も散々紛糾したものなのですが、今回もまた怒られちゃいました。もう本当インターネット怖い。
具体的にはこちらです。
仰りたいことは分かりましたが、色々誤解もあるようですので釈明させてくださいね。
最初に
これだけは断っておきたいのですが、俺は「安くしろ」なんて一言も書いて無いです。
そもそも安くしちゃったら「儲かりそう」という主張に反するじゃないですか。
これは紛らわしいとか誤解を招く言い回しとかではなく、もう本当に全然全く書いてません。念の為どちらも3回読み返した上で「安」の字で検索かけてみましたが、引っかかるのはコメント欄で同じような突っ込みを入れて来た方ばかり。
流石に言っていないことで噛み付かれても困ります。
楽したがっちゃいけませんか
例えばあるヤツがずーっと安いインスタントラーメンばっかり食ってた。
で、ある時思い立つ。
「こんな不健康な食生活じゃいかん!オレはもっと健康的な食生活をするぞ!!」
でもそこそこ栄養のあるものはカップラーメンよりは高い。
で、文句を言う訳だ。
「なんで栄養のあるものは高いんだよ。料理とかめんどくさいんだよ。セットになっててレンジで暖めれば食えるようになっててカップ麺より栄養のあるモノを作れば売れるのに!!」
それ弁当って言います。専門店もありますよ!!
それはそうと、上手に例えてくださってますね。食に置き換えれば大体そういう事です。
そういった「楽で美味しくて栄養のあるものを食べたい」、というニーズはあるので、そういうわがままを上手いこと満たしてやれれば人気店になれるかもしれませんよ、って言ってるんです。
で、「美味しくて雰囲気が良くて栄養バランスまで考えた定食屋があれば毎日でも通っちゃうよ」って言ったら
「栄養バランスぐらい自分で考えろ!!」
「ていうか自分で料理しろ!!」
「良い物を安くしろたぁ何様だ!!」 (←んな事言ってねぇよ!!)
って人がいっぱい出てきます。4年前もそうでした。
正直、服の話に置き換えた途端怒り出す方が出てくるのは何故だかサッパリ分かりません。皆が皆そんなにストイックになる必要はないでしょうに。
店に行きたくない、店員が怖い、金は使いたくない、自分で選びたくない、でも地雷は踏みたくない、。
出来合いで全部揃えろ、バリエーションも出来るだけ多く提案しろ(それを無料で提供しろ)。
でも服には気を遣いたい。
...いや、もう気を遣ってない、それは。
これはたぶん「気を遣う」の定義が違うんだと思います。お仕着せでもいいから、明らかに変な格好で周りから浮いてしまわないように「気を遣う」。マイナスをゼロに持って行きましょうという話です。
おそらく貴方の「気を遣う」は「気のきいたオシャレな服装をする」事を言っておられますよね。それ以前のレベルなんです。
出来合いで全部揃えろ、バリエーションも出来るだけ多く提案しろ(それを無料で提供しろ)。
このくだりは何か問題ありますか? 大抵の店がマネキンでコーディネートの提案はしてますよね。無料で。ちょっとだけ企業努力をしてバリエーションを増やすことで、「この組み合わせ、上から下まで全部ください!」って言ってくれるお客さんが増えたら売上も上がってwin-winですよね。
「どう着るか」で全く変わる。
全身ユニクロでもそれなりに着る事は出来るんだから仕方ない。
ええ、仰るとおり。だからこそ「着こなし方」を多く提案すればファッションに疎いお客さん(俺とか)にも優しいし、まとめて買ってもらえる率が上がるんじゃなかろうか、って言ってるわけです。店側としては「これを組み合わせれば取り敢えず大丈夫!」って感じてもらうのが目標です。
「服はツール」じゃ駄目ですか
服はただの布です。着ないと寒いから着る。着ないと恥ずかしいから着る。着ないと警察に捕まるから着る。俺にとっては人間らしい生活を送るためのツールの一つに過ぎません。
これは俺が書いた文章の引用です。どうもこの「服はツール」発言がお気に召さないようですが、これも「ツール」という単語に対する認識の違いかと思います。「所詮ツールだと思っているからいい加減に扱うんだろ?」 という文脈で記事を書かれていますよね。いやいや、俺は道具大好きですから大事に扱いますよ。
服とは全然関係ない記事で恐縮なんですが、今回のご意見をいただく前に俺はこんなことを書いています。
道具ってのは「自分の能力を拡張してくれるもの」という認識が俺にはあります。
服をツール(道具)と言ったからには、それは俺自身をアップグレードしてくれるもの、という認識です。そんな素敵アイテムを粗末に扱うようなこと、俺はしません。
要するに「ツール」という言葉の重みの違いです。俺にとってツールは重要なものですが、「肉体の一部だ」とか言われたらそこまでじゃねーよ、と答えざるを得ないというだけです。
折角の良い感じの組み合わせ。そんな服もぼろぼろになる。
安いし洗濯したらすぐ毛玉。
でも気にしない。
だって服なんてツールだから。
そんなヤツが「アイツ服に気を遣ってるな」なんて思われない。
気にしますよ。馬鹿にされない格好をするための重要なツールだからこそ気にします。また別記事からの引用になっちゃいますが。
俺はオシャレで個性的な服が着たいという願望はなくて、ヨレてたり色あせてたり毛玉だらけになった服は着たくない、ってだけなんでAmazonの品揃えで十分。
少なくとも小奇麗にはしとこう、という意識があるのは分かってもらえますよね。
例え話って難しいよね
趣味性も高いものですから、個人が「肉体の一部」とか入れ込むのは大いに結構ですが、それを人に押し付けるのはどうかと思いますよ。
「何!? お前はあのゲームをやったことがないのか!? それは人生損してるぞ!! 直ちにプレーしろ!! これは義務だ!!」
とか言うゲーオタがいたら首絞めたくなるでしょ。なのに何でファッションのことになるとそういう言い方が許されると思うのかなあ。
この記事の服はただのツールでしかない。
「オレにとって服はただのツール。金は使いたくない。でも無難で良いものを寄越す店を作れば儲かる」
そう言う趣旨だが置き換えれば
「ゲームなんて暇つぶしなんだよ。めんどくさい。話を合わせるためにやってるけどさ、下らないし何買えば良いかわからん。ワンコインでバカにされない面白いゲームを作る会社があれば儲かるんじゃね?」「本当はマンガなんて興味ない。でも友だちと話すのにしかたなく読んでるけど「お前マンガの趣味悪っ!」って言われる。オレがバカにされずに喜べて誰しも趣味が良いって思われるようなそこそこのマンガが載った雑誌を100円で出せば儲かるんじゃね?」
これと何が違う?
どうしてファッションの事だとこんな意見が許されると思うのかなぁ...。
「何が違う?」 って全然違うんじゃないですか。長いんで分解しますね。
「オレにとって服はただのツール。金は使いたくない。でも無難で良いものを寄越す店を作れば儲かる」
そう言う趣旨だが
ここまで読んでもらえたなら誤解は解けていると思いますが、そういう趣旨じゃありません。
ゲームなんて暇つぶしなんだよ。めんどくさい。話を合わせるためにやってるけどさ、下らないし何買えば良いかわからん。
「下らない」なんて言ってませんよね。貴方が引用している通り、「個人が「肉体の一部」とか入れ込むのは大いに結構」って書いてますよ俺。ただ俺はそこまで夢中になれないから放っとけよ、って答えただけです。
ワンコインでバカにされない面白いゲームを作る会社があれば儲かるんじゃね?
最初に書いたとおり、安くしろなんて言ってないですしねぇ。ただ、安くて面白いゲームが出せればヒットする可能性はあるんじゃないですか。パズドラなんかワンコインどころか無料なのに大儲けしてますよ。
そもそも「バカにされるゲーム」ってのがピンと来ないんですが、ゲームなんて興味なきゃやらなきゃいいだけじゃないですか。別に話なんか合わせる必要ないでしょ。
服は着ていないとおまわりさんに捕まるので、そもそも前提が違います。
本当はマンガなんて興味ない。でも友だちと話すのにしかたなく読んでるけど「お前マンガの趣味悪っ!」って言われる。
これもゲームと同じで「読まなきゃいいじゃん」としか。服は「着なきゃいいじゃん」で済まないのが大変なわけで。
オレがバカにされずに喜べて誰しも趣味が良いって思われるようなそこそこのマンガが載った雑誌を100円で出せば儲かるんじゃね?
混ぜっ返すようで申し訳ないんですが、いい年して漫画読んでるとそれだけでバカにされたりします。嫌な世の中ですねぇ。
まあそれはさておき、いい年した漫画読みから言わせてもらえば「誰しも趣味が良いと思う漫画」なんてありません。どこの世界にも嫌なマニアってのはいますしね。
例えば俺は「聖☆おにいさん」とか大好きなのですが、マニアには「何故売れてるの? あんなもん有り難がる奴の気が知れない」ってスタンスの人が多く見受けられます。んでそういう人は「国民クイズ」を絶賛してたり。俺、両方好きなんですけどねー。
あと、無料のWEB漫画雑誌って一杯ありますよ。どこも「いずれは儲けたい」と思って運営してるんじゃないですか。少なくともマネタイズは考えてやってるでしょう。大手出版社の賢い人達が揃いも揃ってやってるんですから、「安くてそこそこの漫画が載った雑誌を! きっと儲かるよ!!」というのはそんなに変な主張でもないのでは? まあ俺はそもそもそんな事言ってませんけどね。
すいません、話がそれましたが、服に関しても「誰もが趣味が良いと思う服」なんて無いでしょう。ただ、無難な最大公約数はあると思ってて、そういうアイテムを多く揃えた店があったら便利ですよね、と言ってるわけです。
だから「ユニクロ行け」のご指摘は大変ごもっともなんですけど、ユニクロでも失敗する人ってのはいるわけで。そのリスクを可能な限り減らせるようにサポートするサービスを提供すれば商機になるんじゃないかな、と提案したまでです。
生霊
過去の亡霊をいじってみました。
亡霊じゃないですよ。中に人入ってますよ。
以上です。
コメント
コメント一覧 (10)
ファッション上級者は求道者なのかって勢いで思想の話にされます
あと値段の話してないのに勝手に怒る人も一定数いて不思議です
唯単に何かに噛み付く獲物を探しているようなイライラキリキリした様子も相手側から伝わってきたので、このような手合いは相手をすればするほど泥沼に落ち込んでいくので、対応策としては関わらないか、スルーで良いと思います。
まあ、丈の足りないものばかりでまともに着れる服を普段から発掘している私から言わせていただければ、ファッション云々を語るというテーブルに着席出来ている、土俵に立つことが可能である、という時点で恵まれていると思いますけれども。私のようなスタートラインにすら立てない人はどうしろと。
中々ないんですよね、6−7Lの服が。
誤解ですよ、という表明に使わせてもらった感じです
あと「それ弁当」って突っ込みをどうしてもしたくなってしまったので
7Lはちょっと想像つきませんね
もう自作したほうが早いんじゃ とか思っちゃいました
ファッション上級者どころの騒ぎじゃないですな
お相手のエントリを読んで「それ弁当とかお惣菜だよねえ」と思ってから
このエントリを読んだの思わずフフッとなりました。
しかし、書き手の違うエントリを続けて読むと、こっちのエントリの読みやすさが引き立つな!
大ヒット商品ですよ! って教えてあげたくなります
脱オタファッション専門店は下着の専門店に近いかもと思いました。て男性はわからないですよね。
靴下屋みたいなもんでしょうか
目に留まり、色々と拝見させて頂いています。
ここまでのコメントで書かれている内容と
ほぼ私も同じ感想を持ったのですが、
(明らかにお相手の主張と感情は、
少なくとも該当の記事に対しては見当違いかと)
割と、ゾッとしたのは、お相手のブログの末文です。
「過去の亡霊をいじってみました。」
対話をしようとか、建設的な議論をしようとか
まして、相手に人格すらを許さない感覚で
ナチュラルにあの文章書いたんだろうな、と
思うと少々寒気がします……
私と同業種にもこういった方は多いです。
ええ、自転車屋にも、ですw
そんな方にキレイなバイクって言ってもらえるのは嬉しいですねー
先方も亡霊か枯れ尾花だと思ってたら中に人入っててビックリしたんじゃないでしょうかね
こちらの記事に気づいていればですが
向こうからのリアクションが無かったのは残念ですけど、別に喧嘩したいわけでもないんでまあいいかー って感じです