ウィザードリィっぽいゲームだと聞いて買ってみたら、ただのウィザードリィだったという話。


 もう読んでる人がウィザードリィを知ってる前提で書きますけど、アスキーが版権手放してからというもの、他メーカーが作る「ウィザードリィ」と名のつくゲームは微妙なのばっかりだったんですよね。特にサマナーは最悪だったなあ。

 そんな訳で俺は「世界樹の迷宮」シリーズとかでWiz分を補充していたのですが、あるじゃないですかこんなにWizWizしいWizが。俺が知らなかっただけで。PS2からの移植なのね。

 電源入れて初めて気がついたんですが、開発会社がスターフィッシュ。数ある微妙ウィザードリィの一つ、「ウィザードリィエンパイア」を作ってたとこです。この会社、ちゃんとしたウィザードリィが作れるようになったんだなぁ…。

 もう版権が他所に行っちゃってるので名前こそ変わってますが、これは徹頭徹尾ウィザードリィです。それもすごく遊びやすくなってるウィザードリィ。

 例えばキャラメイク。名前決めて、種族、性別、性格、年齢決めて、と、ここまではいつも通り。でもボーナスポイントが気に入らなかったらボタン一発で振りなおせる。なにこれ超便利。人によっては丸1日かかるキャラメイクがあっという間に! つってもどうせ名前決めで時間かかるんですけどね。

 (※何が便利かわからない人はここから先を読んでも更に分かりません)


キャラメイク。「□ボタンでボーナスポイント再生成」

 種別、性別ごとに複数の顔グラが用意されている他、脳内補完派の人のために職業アイコン表示にもできます。絵が描ける人は自分で作成した画像データを当てることのできるフェイスロード機能もあります。


人間・男

 あえて顔グラなしにできるという一点だけ取ってみても相当気が効いてると思うんですよね。過去作からユーザーの求めているものを丁寧にフィードバックしてる感じ。もちろんキャラメイクに限らずゲーム全般でね。あまり余計なことはしないで、それでいて痒いところに手が届くようになってる。

 そう、余計なことはしていない。本当にただのウィザードリィ。もう超Wiz。愛想の悪い宿屋の主には初対面で「さっさと馬小屋に行きやがれ」的なことを言われるし、罠の種類なんか別ゲーの体裁を取り繕う気すらない。


*おおっと* とは言わないが

 呪文も名前こそ違うけど、レベルも効果もほぼそのまんま。呪文の名前を変更できるスペルキャストという機能までついています。ゲーム中ではオリジナルの呪文みたいで楽しいよなんて言われますが、どう考えてもメリトとかハリトとかティルトウェイトにするための機能です本当にありがとうございました。

 俺はまだ最初のパーティがレベル20前後になった程度ですが、今のところゲームバランスもいい感じにチューンされてます。いい感じのWiz。つまりすぐ死ぬ。レベルが上がってもすぐ死ぬ。でもポロッと出てきた強い武器で急に楽になったりする。要するに歪なバランスなんですが、その歪さがブレイクスルーの爽快感を生むんですね。「さわってしまった」未鑑定品を持ち帰るときのワクワク感こそがウィザードリィですよ。


グレーターメイドとレッサーメイド

 種族や職業も増えてたり、武器や防具をパワーアップさせる錬金とかの要素も追加されていますが、根幹の楽しさを損なうことの無い適度な味付けという印象。ただ、「使用人」の職業はいいとして「レッサーメイド」「グレーターメイド」ってネーミングは何か間違ってる気がしないでもない。面白かったけど。

 ダンジョンのグラフィックはショボいですが、ウィザードリィがやりたい人にはどうでもいいことだと思います。マップのデザインは退屈すぎず、嫌らしすぎずでいい感じ。敵のグラフィックも雰囲気があって俺は好きです。

 俺が買ったのは最近でたばっかりのPSP版ですが、随分前にDS版も出てるので最後にリンク貼っときます。とは言ってもここまで読んでる人はとっくにチェック済みかも知れませんが。