ファッションの話って盛り上がるんですねぇ。オタクの話も。

 「「脱オタファッション」の専門店を作ればいいと思うんだ」に沢山のブックマークコメントをいただきました。とても参考になるものから、「それちょっと違う」というものまで色々ありましたので、元記事の内容について少し補足していきます。


まず最初に(09/06/14追記)

 コメントやリンクでファッション上級者のかたから色々「お叱り」を受けました。主に「わがまま言うな」という内容ですが、少々誤解があるようですので、俺の立ち位置と元記事の趣旨を示す意味で、元記事に書いたコメントをそのまま引用しておきます。

誤解があると思うのですが、俺自身は本文中で

>俺は今でこそ大抵の店で買い物できるだけの耐性が付きましたが

と書いているように、普通の店で普通に買い物してますよ。最近は主に梅田の阪急メンズ館で。(「普通」でいいですよね?)

普通に買い物できるようになるまでには上級者の方々が仰る様な「努力」も「苦労」も「失敗」もそれなりにしたつもりです。

その結果、いまだに「店員が話しかけてきたらイヤだなあ」というメンタリティを持ちながらも自分の好きな服は自分で選べるようになっています。「脱オタ」できてるかは置いといて。

で、冒頭の「毒の沼地」発言。これを聞いて、過去の自分を鑑みつつ、「そういう人が普通に買い物できるようになるにはどうすればいいのか?」 と考えてみたのがこの記事です。

店に行けない人間が遠くから愚痴たれてるわけじゃないんですよ。まずそこをご理解ください。
>63
仰りたいことは分かりますよ。
オシャレというものは努力をして得るものだ。楽しようとすんじゃねえ、ということですよね。

俺はそこまでストイックになる必要はないと思っているので、それを「甘え」ということには疑問があるのですが、とりあえず「甘え」と言いましょうか。

で、世の中にはそういう「甘え」を持ったファッション弱者が一杯いると思うのですよ。

だったらむしろ、その人達を「徹底的に甘やかす仕組み」を作ってやれば、その層を客として独り占めできるじゃん!! 儲かるじゃん!! という事を提案してるわけです。

「それが真のオシャレか」とか、「それでは本人は成長できない」とか、そんなことはどうでもいいんです。心構えや精神論の話じゃなくて、商売の話ですから。需要はあるから供給したらいいんじゃない? って話。

 ファッションに思い入れが強い方ほどビジネスの話と混同しがちなのかなと思います。話の流れが気になる人は直接見に行ってください。


ユニクロ云々

 一番多かったご意見。

「ユニクロ行け」

 その他「無印行け」「しまむら行け」等。ごもっともで。単純に無難を求めるのならばそれで十分かと思います。

 元記事は既にこういう店を利用している人もひっくるめて対象にしているつもりでした。全身ユニクロからステップアップしたい人とか。

northlight 間違いなく需要はある。所謂アパレル系店員のいない、それでいてちょっとお洒落な店を作って欲しい。

imo_jo_chu shopTKとかsemanticDesignとか、ちょっとしたショッピングモールにテナント入れてるようなブランドのアウトレットを作る。ユニクロより安い価格でデザイン生の高いアイテムが揃う。とかどうですかね。

 はい、そんな感じです。ユニクロよりデザイン性の高い商品というところがポイント。で、店員はユニクロ並に干渉してこない店。

 俺の場合、ユニクロや無印からいきなりビームスだのアローズだのはちょっと敷居が高かったんですよね。なのでその間にもう1段階あったら良かったのにな、と。

yunyunsuke え、ユニクロでいいじゃん。ユニクロいいよ。サイジングと色だけ気をつければ。ユニ充生活楽しいよ。

 これは本当その通りだと思うんですよ。ただ、それってある程度センスが養われていて、自分に似合う服が分かってる人の場合じゃないかと。

 オタクに1万円渡してユニクロに放り込んでごらんなさい。まず黒い服買います。あと茶色とかカーキとかダークグリーンとか、「お前は密林でゲリラ戦でもするのか」って感じにまとめてしまいます。高確率で。

 そんで「お前いつも同じ色してるよな」って言われるの。

 ああ、これは単なる俺の話でした。

ak1024 ユニクロは可能な限り親切で詳細な情報を含む膨大なバリエーションのセットがあるオススメコーディネート本を無料もしくは低価格で出すべきだ。webで掲載するとなおよし。

 これは素晴らしいですね。テンプレートがあるだけで失敗はグッと減るでしょうから。本当にやんないかな。


「オタク」「脱オタファッション」について

いわゆる「オタクファッション」になってしまう人(以下「オタク」。実際にオタクかは置いといて)

 面倒だったので「オタク」「脱オタ」とひとくくりにしてしまいましたが、これは書き方が悪かったですね。「自分の服装にコンプレックスのある人」「そこから脱却したい人」とでも言い換えましょう。俺の考える「脱オタファッションの店」とはそういう人でも気軽に入れて、なおかつ失敗しづらい店です。

 母ちゃんがジャスコで買ってくる服はもう着たくないだとか、大学合格して私服通学の必要が出てきたとか、好きな子ができたので気を引きたいだとか、「服を買うのに不慣れな人」の需要は脱オタに限らずいくらでも出てくると思います。

 なのでオタクに限った話ではなく、普通の人でも入りやすい店がいい。メイドとかツンデレとかそういうのは無し。「脱オタ」を声高に謳ったりもしない。むしろできるだけオタクの匂いは消しておいたほうがいい。

y-shift それはいいのだが、その場合その店に入ること自体が恥ずかしくなったりしないだろうか。

dyamashiro 脱オタ公言してる店に行って脱オタ意識してんのがバレるの恥ずかしいってなるんでしょ

 そうすればこの辺も有る程度解決できると思います。


新しいオタクスタンダードになるだけでは

 この意見も多かったですね。

inumash 『おい、あいつ○○の服着てるぜw』『マジで?あいつ“脱オタ”なんだw』『オタはどんな格好したってオタだろw』みたいな会話がそこかしこで。

BABYPEENATS もし仮にそんな店があっても、その店のファッションになるわけだから、それがオタクばっかりだったらやっぱりオタクファッションだとおもわれるよなー。

kamisa オタが似たようなかっこしてるからダメなんだしょ?んなら、脱オタがみんな同じようなかっこしてたら、やっぱりそれはオタなんだよ。

 これは俺もちょっと考えましたが実際どうなんでしょう。個人的にはある一定の水準を越えてればオタク臭は消えると思っているのですが。

 極端な話をすれば、他のセレクトショップからさらにセレクトしたような品揃えにすればどこで買ったかなんて分からないですよね。売り方だけ初心者向けにして。

 それに服買う金があったら趣味につぎ込む、というガチオタの人がいなくなる訳じゃないですから差別化はされるんじゃないですか。


通販でいいんじゃね?

inumash ZOZOTOWNとかで適当に買ってみて失敗すればいいよ。

 はい、俺はこの道を通りました。で、やっぱり失敗するのはサイズとコーディネートなんですよね。「Amazonや楽天でコーディネート済みセット販売」というのも便利そうなんですが、これサイズ外したら悲惨ですよね。なのでそこら辺は実店舗と補い合えれば。

 「返品可のネットショップ」というアイデアもありましたが、これが実現すれば良いですよね。コストが課題だと思います。


髪型も大事だよね

HALHAL 美容院で再び苦労するがいい

fumikef アイデアは良いと思うが、ヘアーデザインも含めたトータルコーディネートが必要、そこまで考えると店員の能力の限界を超えるだろう

 髪型は重要ですよね。髪型さえしっかりしてれば服がヨレヨレだったりしてもそういうファッションだと思ってもらえるかも知れないし。ただ、これもハードル高いんですよね。

 頭の中に確固たるイメージがあってもうまくオーダーできなかったり。俺はこういうとこから印刷して持って行っちゃいますけど、イケメンモデルをプリントしていくのはちょっと気恥ずかしい。あまつさえこんな羞恥プレイに遭わされたら死にたくなりますね。

 そこで俺は「ヘアカタログから髪型を選ぶのがデフォルト」という美容院を提案してみたい。髪質、長さ、色でカテゴライズされた膨大な量のヘアカタログを用意して、「お客様の髪質と長さならば、この中から選べます」ってやるの。データベース化して、web予約の時点で髪形までオーダーできるようにしても面白い。


ファッション上級者はもっと優しくしてください

TrueSevenTH 着る服っていうのは、自己の肉体の一部であり個性であり、つまりはあなたの一部なんです。だから「専門店があればいい」とか自己の一部を他人に依存してるかぎりよくならないです。脱オタなんか出来ません。

 これにはビタイチ同意できないので、ムキになって反論するよ!

着る服っていうのは、自己の肉体の一部であり個性であり、つまりはあなたの一部なんです。

 服はただの布です。着ないと寒いから着る。着ないと恥ずかしいから着る。着ないと警察に捕まるから着る。俺にとっては人間らしい生活を送るためのツールの一つに過ぎません。

 ただ、どうせ身に着けるなら人を不快にさせたり、小馬鹿にされたりするような格好よりは、好感を持ってもらえるようにした方が得だし自分も楽しいから気を使うんです。

 趣味性も高いものですから、個人が「肉体の一部」とか入れ込むのは大いに結構ですが、それを人に押し付けるのはどうかと思いますよ。

「何!? お前はあのゲームをやったことがないのか!? それは人生損してるぞ!! 直ちにプレーしろ!! これは義務だ!!」

とか言うゲーオタがいたら首絞めたくなるでしょ。なのに何でファッションのことになるとそういう言い方が許されると思うのかなあ。

 こういう文脈で使われる「個性」って言葉も俺は嫌い。個性って主張しなきゃいけないの? 服を自分で選べば個性が出るの? 何かを訴えたいのなら駅前で歌でも歌ってりゃいいじゃない。

だから「専門店があればいい」とか自己の一部を他人に依存してるかぎりよくならないです。

 あなたのファッション観ってどうやって養われたんでしょう? 子供の頃に親が買ってきてくれた服でしょうか? 友達の品評によるものかも知れないし、ファッション誌からいただいてきたのかもしれない。それは他人に依存して培われたものですよね。

 そもそもファッションなんて他人との関係性の中で意味を持つものなんですから、他人に依存しないファッションなんてありえないんですよ。あなたは一人暮らしの自室でも服装に気を使いますか?

脱オタなんか出来ません。

 呪詛のオマケ付き。そんな意地悪言わないでください。そういうのが「オシャレな人間はそうでない人間を見下している」という思い込みになるんだと思いますよ。

 例えば、「外見に気を使う奴は中身がない」とか公言しちゃう奴。そんな開き直り方をする奴は存分に見下せばいいです。

 でも、ビビりながらも自分を変えようと努力してる人間に対しては、暖かく見守ってやれるだけの度量をファッション上級者様には持って欲しいと思うのですよ。初心者としては。


オチ

riotworks 毒の沼地を乗り越えるには装備品良くしても駄目なんじゃない? HPを上げないと。

 ごめんなさい。


関連記事
  「脱オタファッション」の専門店を作ればいいと思うんだ