売れる商品デザインの法則売れる商品デザインの法則
著者:木全 賢
販売元:日本能率協会マネジメントセンター
発売日:2007-11-30
おすすめ度:4.5


 「STAND!」の購入で雑貨欲増進中の俺。何か欲しくなるものを見つけるために出歩いたり雑貨サイトを巡ってみたりと本末転倒な行為を繰り返しています。

 ですが、意外としっくり来るものって見つからない。購入行為そのもので快感を得るためには、本当に気に入ったものじゃないとダメなんです。片っ端から消費すりゃ良いってもんじゃあない。ああ、何か「いいもの」が欲しい。それが何だか分からないけれど。

 そんな状態の俺にとって、この本は助けになるかも知れません。


 初心者向けのデザイン入門書。もともとデザイン雑誌が好きでよく購読しているのですが、読むというよりは眺めるため。感じるのはそのデザインが好きか嫌いかだけです。もちろんそれも正しい受け取り方だと思っていますが。

 この本の序章にこんなことが書いてありました。
 しかし、デザイナーでない方がいざ自らデザインするとなると、とたんに手が止まってしまいます。「いいデザインはわかるのに、自分ではできない」。これは、デザインのよさはわかっても、それがなぜよいのかがしっかり意識化されていないからに過ぎません。
 軽く目から鱗。デザインの良さは意識化できる。プロダクトデザインはある程度はルールで読み解けるということです。

 この本に書かれているデザイン作法、基礎の基礎。全くの素人がそれを知ることでどうなるか。

 突然、自分の周りが情報であふれ出します。現在の日本で生活をするということはデザインに取り囲まれているということ。それらに目を向けるだけで、デザインに込められた法則をも見ることができるようになるんです。

 この本ではよく「デザインの神様が宿る」という言い回しがされているのですが、俺にとってはまさに物に宿っていた神様が顕現したようなもの。知識は世界を広げると言いますが、それをこんなに即座に体感できた事ってあんまり記憶にありません。

 短くて平易な文章と、広い行間。大量のデザインサンプルや図解であっという間に読み終ってしまいますが、ものを見る目が変わるという一点で個人的には十分なパフォーマンスでした。

 げに素晴らしきはヤオヨロズ様といったところでしょうか。デザインを読むという新しい機能が備わった眼をもって、俺の物欲は満たされていく…といいなあと思っています。もっとも物欲というのは満たされないことより尽きないことのほうが問題だったりするのですが。


関連記事
  STAND! Standing Tissue Holder/DUENDE 
  OXO 大根グレーター/OXO 
  「ニュー・デザイン・パラダイス」永久コレクションブック/フジテレビ出版 
  究極の文房具カタログ【マストアイテム編】/高畑正幸