2009年04月30日

打姫オバカミーコ/片山まさゆき このエントリーを含むはてなブックマーク

打姫オバカミーコ (1) (近代麻雀コミックス)打姫オバカミーコ (1) (近代麻雀コミックス)
著者:片山 まさゆき
販売元:竹書房
発売日:2004-11-27
おすすめ度:4.5


 こんな麻雀漫画がずっと前から欲しかった。いやホント参考になるんですこの漫画。

 片山まさゆきといえば言わずと知れた麻雀漫画の大家。麻雀という単一のテーマばかりを扱っているにも関わらずその引き出しは多彩。

 特にキャラクターの個性にそれが顕著に表れていて、「天才/凡人」「理論派/オカルト」「豪運/不運」といった基礎特性に、「攻撃一辺倒」「じっと我慢」「狙い撃ち」「流れを作る」といった独特の打ち筋も加わり、実に様々。

 麻雀は打ち手の性格が出るとよく言いますが、浮き出た性格の中からこれだけの個性をしっかり掬い上げてくるあたりが、長年第一線で麻雀漫画を描き続けている片山まさゆきの実力というものでしょう。

 そんな片山まさゆきがこの作品で主人公に据えた個性は「ヘタクソ」。過去の作品でも脇役にはヘタクソが一杯いましたし、不運のせいで勝てない主人公もいましたが、単純に麻雀が下手な主人公というのは初めてじゃないでしょうか。

オバカミーコ
オバカミーコ

 主人公のミーコは外見だけでプロリーグJMPに合格してしまった女流麻雀プロ。麻雀で勝ったことのないミーコは、たまたま雀荘で出会っただけの麻雀プロ・波溜(なみだめ)の「押しかけ弟子」になる。

 この漫画はストーリーや闘牌も面白いのですが、やはり際立っているのは波溜からミーコへのレクチャー。毎回様々な局面を取り上げて打ち方のポイントを教えてくれます。

レクチャー
波溜のレクチャー

 波溜のレクチャーはごくシンプルで理にかなったものが多いです。これこれこういうルールに従って、こうしろと。それの何が良いって、覚えて実戦で使えるんですよ。単純だから。

 「アカギ」をはじめ、麻雀劇画には「神の打牌」がしばしば現れますが、この漫画にはそういったものはありません。あるのはただ徹底した現実主義。「こう打てばアガれる可能性が高いから」、「こう打てば振込みにくいから」そう打つべきだと教えてくれる。

 全部覚える必要は全くなく、2,3の波溜レクチャーを覚えていればそれだけで十分使えます。俺はこれまでの人生負け越していると断言できるほど麻雀弱いのですが、この漫画を読んでからは常にプラスで終わっています。ガンガン上がれるようになるというよりは、振込みが減るのが大きい。いつもボロ負けしている人に貸したら明らかに暴牌が減りました。

 嘘臭いですが本当の話。これはもう実用書。麻雀弱者は必読です。


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コメント一覧

1. Posted by なかじま   2009年05月26日 02:25
「これがあれば麻雀で勝てるように!」って言うのって胡散臭いのが多いのですが、いつも石橋さんが自分で触れて本当に良かったものしか紹介していないんだなぁ、と思っている機械で紹介されていると本当に欲しくなります。

というかこちらを見て買ってしまい、いきなり試したくなってネットのフリー麻雀に駆け込みました。面白いですね。この漫画。
2. Posted by 石橋   2009年05月27日 01:32
ここ見て購入したという話を聞くと嬉しいです
ストーリー漫画としても結構面白いですよね

読むと試したくなるというのは同意です

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