2009年02月17日
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)著者:平山 夢明
販売元:光文社
発売日:2009-01-08
おすすめ度:
痛い痛い痛い。痛いのキライ。
出張の供にと、駅の書店で平積みされていた本を買ったらえらい事になりました。
奇抜なタイトルに目が留まって、2007年「このミス」1位との帯書きで購入と相成ったものの、これ全然ミステリーじゃない。「痛み」の描写が生々しいホラーでした。俺グロ耐性無いので読みきるのしんどかった。
表題作含む8編の短編集。全体的に顔をしかめたくなるような描写が目立ちます。実際俺は顔をひん曲げながら読んでいたと思います。文字の羅列が脳に痛い。
そんなツラになりながらも読みきったのは、その不快感が物語の結末のために必要だからですかね。徹底したグロ描写・虐待描写の先にはカタルシスなんて全くないのですが、それでもそこまでの不快感を以って初めて物語が成り立つようになっています。
特に拷問屋が主人公の「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」にそれが顕著。全編中でも最悪の痛さを誇りますが、描かれる拷問が酷であればあるほど最後のシーンが説得力を持つ。そういう意味では悶えながら読んだ俺はこの小説をかなり堪能できた部類に入るのだろうね。
まあ、単純に不愉快なままで終わったものもありますが。
面白かったのは表題作の「独白するユニバーサル横メルカトル」。地図帖が持ち主について淡々と語り続ける。「地図族」という集合体が持つ意識とその「仕事」という発想。よくあるシリアルキラー物の話が新鮮に。
一番ダメージを受けたのは前述の「怪物のような〜」。読むんじゃなかった、とは思いませんが。文章からの圧力に辟易しながらも完読して、納得するというのは中々得がたい読書経験。読む価値はありました。
でも読み返さない。
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そんなツラになりながらも読みきったのは、その不快感が物語の結末のために必要だからですかね。徹底したグロ描写・虐待描写の先にはカタルシスなんて全くないのですが、それでもそこまでの不快感を以って初めて物語が成り立つようになっています。
特に拷問屋が主人公の「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」にそれが顕著。全編中でも最悪の痛さを誇りますが、描かれる拷問が酷であればあるほど最後のシーンが説得力を持つ。そういう意味では悶えながら読んだ俺はこの小説をかなり堪能できた部類に入るのだろうね。
まあ、単純に不愉快なままで終わったものもありますが。
面白かったのは表題作の「独白するユニバーサル横メルカトル」。地図帖が持ち主について淡々と語り続ける。「地図族」という集合体が持つ意識とその「仕事」という発想。よくあるシリアルキラー物の話が新鮮に。
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