暴れん坊本屋さん (1)


 社会人になってからというもの、人の仕事話が面白くて仕方ない。

 俺の後輩に市役所に勤めている奴がいるんですが、そいつの仕事は簡単に言うと「市民相談」。市役所の主な業務は各種証明書の発行。税金・年金・福祉といったものがメインとなるわけですが、「その他」に括られる市民からの相談を引き受けるのが彼の仕事です。

 「あのー。調理師になりたいんですが」

 じゃあ私はウェブデザイナーになるわ。 なぜ市役所へ聞きに行く?
 閑話休題。知らん仕事の話は面白い。この本は、俺にとってはコンビニよりも利用頻度の高い本屋の裏舞台を描いたエッセイ漫画です。

 問屋への返品が可能なシステム、万引きとの戦い、最近やたら多くなったでかい付録付きの雑誌、エロ本やボーイズラブ小説を買っていく客、などの話は本屋ならでは。普段本屋が身近であるだけに、知りえない内情の話が尚更楽しい。

 でもやっぱり一番面白いのは困った客の話。


分かるかそんなもん

 いやー。人ごととしてはホント面白い。

 俺の人生計画の1イベントとして「40歳にして初めて買った宝くじで2億円当選、趣味の店を建ててアーリーリタイア」というのが予定されているのですが、とりあえず本屋は候補から消えました。

 今後も本屋さんとは客として付き合って行きたいなと思った次第です。