虫が演じるシェイクスピア 「ロミオとジュリエット」


 なんかね。ボサーとテレビ見てたらこのDVDの紹介をしていまして。PC立ち上げてたんで何とはなしに検索なんかしてみたり。
[出演]
ロミオ:コーカサスオオカブトムシ
ジュリエット:オウゴンオニクワガタ
 気が付いたら俺の手が注文を確定しているところでした。クリック一つで翌日配送。やれやれ、全くインターネットは凶器だぜ。


 流行ってますよね、ムシキング。子供に大人気の外国産甲虫をキャストに使い、題材は大人も納得の名作「ロミオとジュリエット」。付属の「カンタンむしずかん」には出演者(虫)の解説がふりがな付きで書かれていて、お子様へのケアも抜群です。

 一体どのターゲットを見据えて製作してんだかさっぱり分かりません。いやまあ、メインターゲットは間違いなく「ダメな大人」なんでしょうが。

 「敵対するカブト家とクワガタ家」のように若干虫ナイズされている以外は、思いの外真面目にストーリーが展開していきます。やる気なさげな昆虫の動きに声優が吹き替え。吹き替え?
 「ジュリエェェット! 本当に死んでしまったのか?! 何で僕を残して……。嘘だろ……目を覚ましてくれ!! この森で……一緒に暮らすって誓ったじゃないかぁ!!」
 何その熱演。

 日本が世界に誇るジャパニメーション。その世界で生きるプロフェッショナル達の姿をここに見ることができます。台詞一つで何てことない昆虫の「動き」が「演技」に成り代わり、魂がこもっていく。声優という職業は本当に尊敬に値しますね。絶望の淵で嘆き悲しむコーカサス大ロミオの姿に、俺も思わず涙。勿論嘘ですが。

 特典映像として、マレーシアでのメイキング風景が収録されています。
「昆虫演出テクニックその1 足を押さえてじたばたさせる」

「昆虫演出テクニックその2 "虫じゃらし"で、くすぐる」

「ハイハイハイ、ハイいいよ、いいよー。
じゃあマキューシオ(ロミオの親友)動かしてください」

(思い通りに動かない脇役のサソリに向かって)
「君たち大部屋(大部屋俳優)なんだよ?」
 あんたらマレーシアまで行って一体何やってんスか。

 あとチボルト(ジュリエットの従兄弟・セアカフタマタクワガタ)の
「この虫ケラ共がァーッ!!」
 って台詞が面白かった。